「(いわゆる)自主避難者」とは誰なのか

2017-04-08

復興庁のサイトで見つかったものを並べてみる。他にもあるかもしれないが「自主避難」の検索結果が1000件超あるため、個人で全部チェックするのは難しい。

なお、下記資料は時系列に沿って並んでいるが、時の経過に従って意味が変遷したと解釈する意図はない。

特定避難勧奨地点の外から避難した「いわゆる自主避難者」

避難指示区域の外から避難した「いわゆる自主避難者」

福島県から避難した「いわゆる自主避難者」

災害救助法が適用されたり、福島県他の自治体から支援を受ける「自主避難者」

おまけ: 避難している人はすべて「自主避難の人」

やわらかい感想

約1名不思議な方が紛れ込んでいますが、それ以外の政府関係者は「自主避難者」とは福島県の問題であるという認識で一致しているようです。そうすると、マスコミは役所の資料で記事を書きますから、大抵同じような意味で使っているんでしょう。もちろん違う場合があるかもしれませんが。

4月の会見について「報道が不正確じゃないか」という声はもうあっちこっちに出ているので、ここでは改めて書きません。ただ、何某記者のいう「自主避難」が役所のそれと乖離していて、両者の間で議論が成立するはずがないこと自体は上記の例から分かるかと思います。

つまり、こういう異質な例が1つあるからといって「自主避難者という言葉を使っている人間は全て無理筋の税金泥棒だ」などと即断すべきではないし、「自主避難者の立場を擁護する記事は全て関東から関西への避難を支援するよう求めている」と解釈するべきでもないわけです。

また書き手としては、その点の立場を明確にすべきです。例えば冒頭に「関東から関西への避難も支援すべきだ」とか、「そういう暴論は支持しない」とか、ちゃんと書いてください。大抵は後者だと思いますが、文脈を拾ってもなかなか見分けがつかないのです。

ちなみに、私個人はあまり大臣に素質ありと思っているわけでもありません。言わなくていいことを一番ダメな表現で言っちゃう人なのかなと… 例えば3月の会見における「そこで、皆さん判断をしてくださいと言っているわけですよ。」あたりは正にそれです。こういうのは国が自分で言っちゃダメなフレーズですよ、やっぱり。

何はともあれ復興庁の職員さん、ご苦労様です。